【ワシントン=岩本昌子】米ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁は12日、米国の利上げ時期について「(米経済が)過去2~3年間に大幅な改善を遂げたのは明らかであり、確実に利上げ開始の時期により近づいてきている」と語った。ニューヨーク州ロチェスターの講演後の質疑応答で発言したと米ブルームバーグなどのメディアが報じた。
同総裁職は米国の金融政策を決定する米連邦公開市場委員会(FOMC)で副議長を務め、常に投票権を持つ。
中国人民銀行(中央銀行)が連日実施している人民元の切り下げについては「中国の経済成長が中国当局の予想よりも弱いならば、それに応じて自国の通貨を調整するのは不適切ではないだろう」と語った。そのうえで今回の人民元の切り下げが国際経済に与える影響を判断するのは、時期尚早との見方を示した。