2020年東京五輪の公式エンブレムを制作したアートディレクター、佐野研二郎さんが担当したサントリービールの消費者キャンペーン賞品のデザインで「盗用の疑いがある」と指摘され、一部を取り下げた問題で、佐野さんは14日、「(事務所のスタッフが)第三者のデザインをトレースして(写して)いたことが判明した」とのコメントを事務所ホームページで発表した。
サントリービールは13日、賞品のトートバッグ30品のうち8品を取り下げ、発送を中止すると発表。佐野さん自身は指摘を受けるまで写した事実を知らなかったという。
佐野さんのコメントによると、デザインについて佐野さんが「ビーチ」など夏を連想させるコンセプトを提示。佐野さん管理の下、スタッフにデザインを作成させ、受け取った。「特に報告がなく、トレースされたものとは想像すらしなかった」とし、「大変申し訳ない」と謝罪した。
一方、五輪エンブレムについては「模倣は一切ないと断言したことに何も変わりはない」と改めて強調している。