釧路市音別町の建設会社などが共同出資で設立した「しんこう音別」(釧路市)は16日、同町で飼育したエミューのオイルを使った化粧品「HEPTA」(ヘプタ)を開発、発売したと発表した。人間の皮脂の組成に近いエミューの脂肪からとったオイルを100%使用。肌への浸透が早く化粧下地に向くという。1本30ミリリットルで、価格は5400円(税別)。
しんこう音別は地域の雇用創出を目的に設立。釧路市の助成なども得て、エミュー108羽を飼育、2011年からオイルなどエミューの商品化に向けた研究を進めてきた。釧路市阿寒町でエミューを解体、皮下脂肪を神奈川県の業者に委託して精製し、しんこう音別が売り出す。
現在16羽から年間3千本を生産、18年度には8千本に拡大する。従業員も現在の2人から5人に増やす。販売はネット通販を基本とし、首都圏などでは大手百貨店グループを通じて販売する方向で交渉中という。