【ワシントン=芦塚智子】シアー米国防次官補(アジア・太平洋担当)は17日、上院軍事委員会で証言し、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを実際に発射した場合は「追加制裁も一つの可能性だ」と述べた。シアー氏は、北朝鮮を除く6カ国協議の参加国と連携し、圧力を強める考えを示した。
同時に証言したハリス太平洋軍司令官もミサイル防衛の必要性を強調し、戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)を朝鮮半島に配備することが重要だと語った。
中国による南シナ海の埋め立てや施設建設について、シアー氏は「中国の長期的な意図や南シナ海のさらなる軍事化の可能性を懸念している」と表明した。
マケイン上院軍事委員長(共和党)は、中国の動きをけん制するために人工島の12カイリ(約22キロメートル)以内に米艦船を派遣すべきだと主張した。シアー氏は米艦船が最後に12カイリ以内を航行したのは2012年と認めたうえで検討中の選択肢の一つだと説明した。