東九州自動車道の椎田南インターチェンジ(IC)―豊前IC(ともに福岡県)間の建設用地を巡り、福岡県は18日、未取得のまま残っていたミカン園の一部約0.2ヘクタールを行政代執行で強制収用した。北九州市から宮崎市にかけた東九州道の建設に必要な用地取得が全て完了した。
収用した土地は事業主体の西日本高速道路に即時引き渡した。同社は2016年春の全線開通を目指して工事を進める。
県は7月にもミカン園の約1.4ヘクタールを代執行で強制収用。今回の対象はミカン園の一部に当たり、作業小屋が立つ土地。ミカン園の園主は自主的な明け渡しに応じず、県は15日に代執行に着手。園主らはその後も敷地内にとどまっていたが、17日に強制的に退去させられた。