東京都杉並区のアパートで長女(1)を強く揺さぶって死亡させたとして、警視庁組織犯罪対策2課は13日、オーストラリア国籍で無職のリチャード・アラン・バロウズ容疑者(36)=傷害容疑で逮捕=を傷害致死容疑で再逮捕した。同課によると、「強く揺さぶっていないと思う」と容疑を否認している。
逮捕容疑は3月下旬、東京都杉並区成田東4の自宅アパートで、長女の体を強く揺さぶるなどし、乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)による呼吸停止で死亡させた疑い。
同課によると、3月25日朝に仕事から帰宅した妻が、長女が冷たくなっているのを見つけた。バロウズ容疑者は当時、20代の妻と長女の3人暮らしだった。
昨年5月に長女を診察した医師が虐待の可能性があるとして児童相談所に通報。児相が長女を保護したが、バロウズ容疑者らと面談した結果、昨年12月に自宅に帰したという。
バロウズ容疑者は昨年5月、長女に暴行を加え硬膜下血腫などのけがを負わせたとして、今年9月に傷害容疑で逮捕された。東京地検は同容疑について処分保留とした。