飼っていた犬のふん尿やごみを千葉県多古町の所有地に大量投棄したとして、県警は21日までに、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、千葉市美浜区高洲3、派遣社員、檜山健二容疑者(41)を逮捕した。ふん尿などは計約117トンに上り、近隣住民から悪臭がすると苦情が寄せられていた。
捜査関係者によると、檜山容疑者は元ブリーダーで、売れ残った犬も含め数十匹を飼育していた。県警や県の担当者が9月下旬、檜山容疑者の所有地を訪れ、犬のふん尿や新聞紙といったごみは撤去された。
逮捕容疑は2010年10月19日ごろから今年9月7日まで、多古町の所有地にふん尿や新聞紙などが入ったごみ袋117トンを山積みにして投棄した疑い。
ごみは周辺の道路や田畑にもはみ出していた。県警の任意の調べに「片付けるお金がなかった」と説明したという。
県や多古町によると、檜山容疑者の所有地付近には住宅が点在し、小学校の通学路もある。檜山容疑者は10年にごみをいったん撤去したが、再びため込んだため、同町は何度も文書で片付けるよう指導していた。〔共同〕