肥満の治療薬を不正に販売したとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は26日までに、東京・六本木でクリニックを経営していた医師、渋谷雅彦容疑者(57)=東京都港区=を麻薬取締法違反の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は7月、向精神薬に指定されている薬「マジンドール」1万8千錠を、中国人ら3人に440万円余りで不正に販売した疑い。
麻薬取締部によると、マジンドールは中枢神経を刺激して食欲を抑える効果がある。ただ、覚醒剤と類似した依存性があるため、重度の肥満患者にしか処方が認められていない。
昨年から大量のマジンドールを仕入れ、中国人らに販売していたという。〔共同〕