菅義偉官房長官は29日、沖縄県に駐留する米海兵隊の一部が移転を予定している米領グアムを訪問する。30日に移転先の米軍基地を視察、沖縄の負担軽減への取り組みを訴える。官房長官の海外訪問は珍しく、2003年8月に小泉政権の福田康夫氏が中国を訪れて以来、12年ぶり。
日米両政府は20年代前半から沖縄の海兵隊定員約1万9000人のうち、約4000人をグアムに移す計画で合意している。菅長官は28日の記者会見で「沖縄の負担軽減に直結する。しっかり進め、米軍嘉手納基地以南の米軍基地の返還をできるだけ早くできるようにしたい」と語った。