4日早朝の東京外国為替市場で円相場は反落して始まった。8時30分時点では1ドル=121円05~08銭と、前営業日2日の17時時点に比べ60銭の円安・ドル高で推移している。東京市場が文化の日の祝日で休場だった3日のニューヨーク市場で、米株式相場や米長期金利の上昇が円売り・ドル買いを促した流れを引き継いで始まった。朝方の東京市場では新規の取引材料が乏しく、持ち高を一方向に傾ける動きはみられない。
円はユーロに対して反発して始まった。8時30分時点では1ユーロ=132円74~80銭と、同29銭の円高・ユーロ安で推移している。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3日、「12月の理事会で緩和度合いを再検討する必要がある」などと述べた。ユーロ圏債券市場の一部では「ECBによる12月の追加緩和は既定路線ではない」との解釈からドイツ国債の売りを誘ったが、外為市場では「ECBはいずれは追加の金融緩和に動く」との受け止め方が多い。主に対ドルでユーロ売りが広がり、対円のユーロ売りに波及した。
ユーロの対ドル相場は反落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0966~69ドルと、同0.0078ドルのユーロ安・ドル高で推移している。ECBによる追加緩和観測でユーロ安が進んでいる。〔日経QUICKニュース(NQN)〕