石油資源開発(1662)は6日、2016年3月期の連結純利益が前期比76%減の69億円になる見通しだと発表した。従来予想は60%減の117億円で、減益幅が拡大する。原油や天然ガスの販売価格が低迷していることが響く。海外子会社が米ドルをカナダドルに換算する際の為替差損も営業外の費用に計上する。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(10月26日時点、6社)の119億円を下回る。
売上高は15%減の2577億円(従来予想は11%減の2711億円)、営業利益は73%減の86億円(同72%減の91億円)にそれぞれ下方修正する。前提となる原油の想定価格は10~12月期、1~3月期とも1バレル50ドルと、従来予想(10~12月期が60ドル、1~3月期が65ドル)から引き下げた。年間配当は前期比横ばいの50円の予定を据え置いた。
併せて発表した15年4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比15%減の1241億円、営業利益が64%減の54億円、純利益が58%減の79億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕