日銀の黒田東彦総裁は11日午前、参院予算委員会に出席し、「物価の基調は着実に改善している」と述べた。2%の物価達成目標の達成時期を2016年度後半ごろに先送りしたのは「主にエネルギー価格の下振れによる」とした上で、「企業収益は過去最高水準まで増加し、賃金も緩やかに上昇している」との認識を示した。物価の先行きも「原油価格の影響が剥落するのに伴い、2%を実現していく」とした。
現行の量的・質的金融緩和政策は「2%の物価目標を達成し、安定的に持続できるようになるまで続ける」と述べた。民主党の小川敏夫氏への答弁。〔日経QUICKニュース(NQN)〕