【サンパウロ=宮本英威】ブラジル国営石油会社ペトロブラスが12日発表した2015年7~9月期決算は、最終損益が37億5900万レアル(約1200億円)の赤字(前年同期は53億3900万レアルの赤字)となった。通貨レアルが対ドルで大幅下落し、ガソリンの輸入価格の上昇などが響いた。
売上高は前年同期比7%減の822億3900万レアル。国内景気の低迷による需要減、石油製品の輸出減が影響した。9月末時点の負債総額は5065億レアルと、14年末から44%増えた。イバン・モンテイロ最高財務責任者(CFO)は「コストを減らし業務効率の改善に努めている」とし、同社を舞台とした汚職疑惑からの再建に向けた改革を継続する意向を示した。