【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)統計局が13日発表した2015年7~9月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)は、物価の影響を除いた実質で前期に比べて0.3%増えた。伸び率は前期(0.4%)から小幅に縮小したものの、13年4~6月期以降、10四半期連続のプラス成長を維持した。統計局によると年率換算の成長率は前期比1.2%だった。
市場のほぼ事前予想どおりの結果となった。中国経済の減速などで先行きには不透明感がくすぶり始めているが、足元では原油安とユーロ安、欧州中央銀行による量的金融緩和を下支えに、緩やかな回復を維持していることを裏付ける内容となった。