埼玉県狭山市の西武学園文理小などを運営する学校法人文理佐藤学園の佐藤仁美学園長(44)が海外出張費を私的に流用していた問題で、同学園が佐藤氏を懲戒解雇していたことが25日、学園関係者への取材で分かった。不正支出は5千万円以上に上ることも判明した。
学園は9月、同小の校長も兼務していた佐藤氏による出張費の不正支出額が2012年7月以降で約1480万円に上ったとの調査報告書を発表した。関係者によると、その後、調査対象期間を広げて調べた結果、5千万円以上の不正支出があったことが分かった。
9月の報告書発表の際は、学園創立者で佐藤氏の父親の佐藤英樹理事長が記者会見を開いて謝罪。米国や英国などへの海外出張の際、アクセサリーや宝石を買うなどの不正支出があったと明らかにした。〔共同〕