岸田文雄外相は27日午前、ミャンマー総選挙で大勝した国民民主連盟(NLD)のニャン・ウィン中央執行委員と外務省で会談した。ニャン・ウィン氏はNLDを率いるアウン・サン・スー・チー氏の最側近。岸田氏はスー・チー氏の早期来日を要請し、ニャン・ウィン氏は「ヤンゴンでスー・チー氏に報告したい」と応じた。
ニャン・ウィン氏は、外国籍の親族がいるため憲法の規定で大統領になれないスー・チー氏に代わる大統領候補との声もある。日本外務省の招待で、27日から12月3日の日程で来日。総選挙後に外国を訪れるのは初めてで、NLDも対日関係の強化に意欲を示している。
会談では、来年春に新政権が発足するのを前に両国の関係強化を確認。岸田氏はミャンマーでの政権交代が円滑に進むことに期待を表明した。