【カイロ=共同】エジプトのダマティ考古相は30日までに南部ルクソールで記者会見し、古代エジプトのツタンカーメン王の墓を地中レーダーで探査した結果、未発見の部屋がある可能性が高まったと発表した。探査には日本の技術者も参加し、レーダーは日本から運ばれた。データを日本に持ち帰り分析するという。
英国人考古学者のニコラス・リーブス氏は、未発見の部屋には伝説の美女でツタンカーメンの義母とされるネフェルティティ王妃(紀元前14世紀)が埋葬されている可能性があると推測している。
ロイター通信によると、記者会見で日本側の出席者は「壁の向こうには空間がある。大きさはまだ分からない」と語った。ダマティ考古相は「探査の結果、壁の向こうに何かがある確率は90%に高まった」と述べた。