国学院栃木―智弁和歌山 三回裏智弁和歌山1死二、三塁、神先は三塁適時内野安打を放つ=加藤諒撮影
(30日、選抜高校野球 智弁和歌山7―4国学院栃木)
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智弁和歌山・神先恵都
一回から1番打者が出塁すれば、打線は活気づく。「外の直球でくる」。智弁和歌山の神先恵都(かんざきけいと)は、読み通り2球目の外角直球を中前へはじき返した。相手のミスも絡み一挙4点だ。
「整理する」のが好きだ。大津市出身。通学のため和歌山県内に独り暮らしするが、「服や靴が決められた場所にないと嫌」と言うほどで常に部屋はきれいだ。性格は野球にも通ずる。投手の映像を見て対策を立ててきたが、今はプロ野球・阪神などでプレーした中谷仁コーチがもたらすデータを念入りに勉強。投手の癖や配球の傾向を頭にたたきこんで打席に入る。
初戦の富山商戦は5打数1安打。調子は悪くなかったが「間をつくった」とフォームを微調整したのが功を奏した。二回に、右打ちながら右中間へ引っ張ったような伸びる打球で三塁打を放てば、三回、五回も安打。七回は凡退したが、昨秋の公式戦以来となる4安打に「気持ちいいっす」と目は輝いていた。(遠田寛生)