タカタ製エアバッグの欠陥問題で、国土交通省は4日、異常破裂の原因との疑いが持たれている火薬「硝酸アンモニウム」を使ったエアバッグを、2018年中までに段階的に使用停止するようタカタと自動車メーカーに指導すると発表した。
開発中の新しい車種については、エアバッグのインフレーター(ガス発生装置)に硝酸アンモニウムを使うことを禁止。販売中の現行車種については、安全性を高める乾燥剤を入れていないインフレーターの使用を運転席側は17年中に、助手席側は18年中に止める措置を求める。
乾燥剤が入っているものについては、異常破裂の原因究明の結果を踏まえて対応を決める。
タカタは米運輸省・高速道路交通安全局(NHTSA)と11月、米国での今後のインフレーター供給方針について同様の内容で合意した。ホンダやトヨタ、日産など7社はすでに、開発中の新型車にはタカタ製インフレーターを使用しないことを表明している。