【パリ=浅沼直樹】世界各国・地域の地球温暖化対策の取り組みを比べると、日本は58位で「落第」とするランキングを、ドイツの非政府組織(NGO)ジャーマンウオッチが8日発表した。温暖化ガスの排出量が多い石炭火力発電所を利用していることなどが影響した。最下位の61位は産油国で化石燃料への依存度が高いサウジアラビアだった。
パリで開催中の第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で発表した。各国の温暖化ガスの排出量、再生可能エネルギーの活用、エネルギー効率、温暖化に関する政策などを分析した。
危険な影響をもたらす温暖化を防ぐ対策が十分でないとして、1~3位は「該当国なし」とした。再生可能エネルギーの導入で排出削減に積極的なデンマークが4位で、英国やスウェーデン、ベルギーが続いた。