そごう・西武は24店舗すべてで婦人服の春物商品の販売を始めた。プライベートブランド(PB=自主企画)など90ブランドで取り扱う。暖冬傾向が続くなか、百貨店各社はコートなど冬物衣料の販売で苦戦している。そごう・西武は昨年より1週間早く春物衣料を投入することで消費者の関心を引き寄せ、婦人服の販売をテコ入れする。
同社の衣料品PB「リミテッドエディション」のほか、独自に商品を集めた売り場で630品目程度の販売を始めた。ピンクや白など、春物らしい色のニットやワイドパンツなどをそろえるほか、体の線をすっきりと見せる着こなしなどを提案する。
百貨店では年明けには冬物衣料などのセールが始まることから、冬物の購入はセールまで待つといった人も出てくる。暖冬傾向で消費者の関心が高まる春物を早い段階から充実させることで、12月の婦人服の売上高を前年より5%増やしたい考えだ。