四国運輸局は2015年度上半期(4~9月)に四国の主要観光地を訪れた人が746万人となり、前年同期比で6.9%増えたと発表した。4県いずれも前年同期を上回った。天候に恵まれたことやインバウンド(訪日外国人)の大幅増などが寄与した。
4県15カ所ずつ計60カ所の訪問者数をまとめた。県別では香川が249万人(6.4%増)で最も多かった。愛媛は212万人(4.7%増)、徳島は187万人(5.1%増)、高知は98万人(17.8%増)だった。
施設別では松山城ロープウェイリフト(松山市、64万人)、ニューレオマワールド(香川県丸亀市、54万人)、文化の森総合公園(徳島市、47万人)の順。22施設分の集計では、外国人旅行者が51.6%伸びた。
同時に発表した4県の1~9月の外国人延べ宿泊者数は、前年同期比で72%増え32万人泊を突破した。ただ、全国シェアは0.65%にとどまった。同運輸局は「(東京など)ゴールデンルートは宿泊先確保が難しくなっており、四国は受け皿として伸びる余地が大きい」とみている。
クルーズ船の寄港状況も調査した。15年は4県で37回と前年と同数だったが、外国の船会社による運航が約3倍の17回に増えた。16年も外国の船会社27回を含む計45回を見込んでいる。