【パリ=共同】パリ同時多発テロから1カ月余りが過ぎたクリスマスイブの24日、フランス全国で軍、警察の治安要員約12万人が警戒する中、キリスト教徒らが教会のミサに参列した。テロ現場となったパリのバタクラン劇場前や周辺の教会でも、市民がろうそくに灯をともすなどして、犠牲者を追悼した。
過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロを阻止するため、パリ都心のノートルダム寺院など主要教会には重武装した治安要員が配置され、玄関で手荷物を点検。信徒らは長い行列をつくって整然と入場した。
バタクラン劇場に近いサンタンブロワーズ教会のオーギュスタン・ドネク神父は「われわれを恐怖に閉じ込めようとする者たちに、神への祈りで抵抗しましょう」と呼び掛けた。