福井県立病院(福井市)は26日までに、手術した男性患者の体内にガーゼを置き忘れ、15年以上放置する医療事故があったと発表した。手術でガーゼを摘出、男性の健康状態に問題はないという。担当医の確認不足が原因で、24日に示談が成立した。
病院によると、男性は福井県越前市在住の60代で、1999年3月に胆のう摘出手術を受けた。2014年11月、右脇腹に突然痛みを感じ、外科を受診。入院して磁気共鳴画像装置(MRI)検査をした結果、手術用ガーゼが肝臓外側に残っていることが判明。病院側は男性に謝罪し、ガーゼ摘出の手術をした。
手術の前後でガーゼの枚数を確認する決まりだったのに、担当医が作業を怠っていた。病院は「患者に苦痛を与え、心からおわび申し上げる」とするコメントを出した。〔共同〕