【NQNニューヨーク=岩切清司】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。前日比192ドル71セント(1.1%)高の1万7720ドル98セントで終え、昨年末終値(1万7823ドル07セント)を再び視野に入れた。原油先物相場の上昇を好感してエネルギー関連株が買われた。
原油先物市場で米指標油種のWTI/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4EBE5E6E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物が大幅反発したのは、石油在庫統計の公表を30日に控え持ち高を調整する買いが入ったためだという。
株式市場では石油・天然ガス開発大手の米チェサピーク・エナジーが12%高となるなど関連株の上げが目立った。最近まで原油安を嫌気した売りが優勢だったため、関連株の買い戻しが相場を押し上げたようだ。
欧州や日本、アジアの株式相場が上昇したことも追い風だった。
ただ、年末を控え市場参加者が少ないため、相場が一方向へと傾きやすかった。
ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は反発し、同66.953ポイント(1.3%)高の5107.938となった。
業種別S&P500種株価指数は「IT(情報技術)」や「ヘルスケア」「一般消費財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6E4EAE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」を中心に全10業種が上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約5億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約13億4000万株(同)。
タイヤ販売大手のペップ・ボーイズが大幅高。同社を巡ってブリヂストンと買収合戦を繰り広げている米著名投資家カール・アイカーン氏が再び買収価格を引き上げ思惑が交錯した。半導体大手のクアルコムも高い。中国企業と特許の使用許可の契約を結んだと発表したことを好感した。コスト削減の計画が伝わった化学のデュポンも買われた。
アマゾン・ドット・コムも好調だった年末商戦を手掛かりに続伸した。アップルやインターネット検索のグーグルを傘下に持つアルファベットといった時価総額/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E7E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの大きい銘柄の上昇も相場をけん引した。
一方で、娯楽・映画のウォルト・ディズニーが下げた。