【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が6日発表した2015年11月の米貿易赤字(季節調整済み、サービスを含む国際収支ベース)は、約423億7400万ドル(約5兆200億円)となり、前月の改定値から5.0%縮小した。市場予測の平均(447億ドル程度)を下回った。輸出が0.9%減った一方、輸入も1.7%減少したため赤字が縮小した。
輸出はドル高と海外需要の低迷が重荷で、1822億1200万ドルと12年1月以来の低水準となった。石油製品を含む工業用原材料や消費財の輸出が減少した。輸入では石油製品・鉄製品などの工業用原材料や、携帯電話など消費財の減少が目立った。