警察庁の金高雅仁長官は13日、指定暴力団山口組と、分裂した新組織「神戸山口組」双方の拠点を抱える兵庫県警本部を訪れ、暴力団対策にあたる捜査員約150人を前に訓示した。
金高長官は「兵庫県は全国の警察を挙げた両団体への取り締まりの最前線であり主戦場。全力を尽くしていただきたい」と激励。「この機を逃すことなく、双方の団体を弱体化し、壊滅につなげてほしい」と話した。
山口組は昨年8月、有力団体の山健組などが離脱し、分裂。全国的に小競り合いが続いており、警察が警戒を続けている。警察庁によると、昨年12月末までの事務所などの捜索先は約120カ所に及び、幹部組員ら約160人を摘発した。