青森県弘前市の会社社長、小沢道明さん(当時62)が殺害された事件で、小沢さんの会社の貸金庫から現金約1億7千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査1課は13日、無職の山口安夫被告(65)=強盗殺人罪などで起訴=と、自営業の坂巻勝美被告(53)=同=を詐欺容疑で再逮捕した。
逮捕容疑は2014年9~11月、秋田県内の銀行などに小沢さんの会社の取締役が交代したとする虚偽の書類を提出。貸金庫にあった現金約1億7千万円をだまし取った疑い。
捜査1課によると、山口容疑者らはほかに、小沢さんの会社の銀行口座の資金も引き出すなどし、総額約2億円をだまし取ったとみられる。
2人は13年12月に群馬県桐生市内で小沢さんを殺害し、前橋市内の住宅跡地に遺体を埋めたなどとして、強盗殺人罪などで起訴されている。