キヤノンは社長兼最高執行責任者(COO)に真栄田雅也専務(63)を昇格させることで、御手洗冨士夫会長兼社長兼最高経営責任者(CEO、80)との役割分担を進めながら、新規事業の育成など成長戦略を進める。27日開いた記者会見で御手洗氏は、自らが会長兼CEOとして「会社全体を見ていく」と強調。真栄田氏の役割について「開発、生産、販売の事業を重点的に見てもらう」と述べた。
御手洗氏が全社の戦略を所管しながら、主力のデジタルカメラや事務機のほか、監視カメラや医療など成長領域を真栄田氏が指揮する体制を整える。一方で御手洗氏は「私は管理部門や海外の営業を見ていく」とも述べた。