27日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点では1ドル=118円20~23銭と前日17時時点に比べ43銭の円安・ドル高だった。26日の米国市場での原油高で、日米の株価が上昇し「低リスク通貨」とされる円の売りが優勢になった。一方、小幅高で始まった27日の中国・上海株が下げに転じると円買い・ドル売りも入り、相場は下げ渋った。「国内輸出企業が月末決済に絡んで円買い・ドル売りを入れた」との観測もあった。
市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間28日4時に控え、持ち高を一方向に傾ける参加者は少なかった」(国内銀行の為替ディーラー)との指摘があった。9~12時の円の安値は118円43銭近辺、高値は118円12銭近辺で、値幅は31銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。12時時点は1ユーロ=128円40~43銭と同43銭の円安・ユーロ高だった。対ドルでの円売りが対ユーロに波及し、円売り・ユーロ買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで小幅に反落した。12時時点は1ユーロ=1.0862~65ドルと同0.0004ドルのユーロ安・ドル高だった。欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測がユーロ相場の重荷だった。ただ、上海株安で低金利通貨のユーロには買い戻しも入り、下げ渋った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕