【NQNニューヨーク】28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前週末比40銭円安・ドル高の1ドル=113円40~50銭で終えた。アジア市場の取引時間に円安・ドル高方向に振れた流れを引き継いで始まった。米景気指標を受けていったん円買いが優勢となったが、ほどなく勢いはしぼんだ。四半期末を前に日本の輸入企業による円売り・ドル買い注文が増えたという。
朝方発表された2月の米個人消費支出(PCE)統計で、物価指標であるPCEデフレーター(食品とエネルギーを除くコア指数)が前年同月比1.7%上昇と前月と同じ上昇率となった。1月分が大幅に下方修正された個人消費支出と合わせ、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを急がないとの見方がでて、主要通貨に対しドルが売られた。
ただ、円買い・ドル売りの勢いは続かず、午後にかけては断続的に円売りが出て、円相場は下げ幅を広げて終えた。
円の安値は1ドル=113円50銭、高値は113円15銭だった。
円は対ユーロで3日続落し、前週末比70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=127円00~10銭で終えた。
ユーロは対ドルで7営業日ぶりに反発した。前週末比0.0030ドル高い1ユーロ=1.1190~1200ドルで終えた。前週末まで対ドルでの売りが続いた反動で、米指標を手掛かりにしたユーロ買い・ドル売りが優勢になった。
ユーロの高値は1.1220ドル、安値は1.1166ドルだった。