香川県の浜田恵造知事は28日の記者会見で、20日に開幕した瀬戸内国際芸術祭の1週間の来場者数を発表した。前回(2013年)の同時期と比べ、19%増の延べ6万4194人だった。同芸術祭は春夏秋の3会期に分かれる。春は4月17日までとなっており、出足は好調だ。
芸術祭は瀬戸内海の島々や高松・宇野(岡山県玉野市)両港を会場とする現代アートの祭典。26日まで開幕1週間の来場者数を集計したところ、直島(1万5672人)、沙弥島(1万3601人)、小豆島(9225人)などとなった。
浜田知事は3年おき3回目を迎えた芸術祭について「天候に恵まれたうえ、関心や理解が深まっているのではないか」と指摘。そのうえで「作品も充実しており、足を運んで島の自然や文化を楽しんでほしい」と述べた。
一方、ベルギー連続テロを受け、4月末に香川県で開かれる主要7カ国(G7)情報通信相会合に向け警備・警戒態勢を強化する考えを示した。期間中には災害対応などがない限り、防災ヘリを常時出動できる体制にするなど「関係機関と密接に連携しながら万全の対応をする」と強調した。