長門湯本温泉=星野リゾート提供
星野リゾート(長野県軽井沢町)は13日、山口県長門市の長門湯本温泉に温泉旅館を開くと発表した。長門市からは、温泉街の再生計画づくりを受託していた。今後、自ら旅館を運営しながら、地元の旅館組合や住民と協力し、まちづくりを進める。
2014年に破産したホテルの跡地に、温泉旅館「界」を数年後に開く。同社は、経営が立ちゆかなくなった旅館の再生を手がけてきたが、まちの再生を担うのは初めてだ。
長門湯本温泉は、03年には年間約31万人が訪れたが、14年は約18万人に減少。再生をはかろうと、長門市が同社に進出をはたらきかけていた。1月には再生に向けたデザイン策定を委託した。温泉街の核となる施設や、遊歩道の整備を検討している。(野口陽)