地震で天守閣の屋根瓦やしゃちほこが落下した熊本城=15日午前8時12分、熊本市中央区、朝日新聞社ヘリから、高橋雄大撮影
熊本城総合事務所(熊本市)によると、天守閣の東西に載っていた二つのしゃちほこが天守閣上からなくなっている。地震の揺れで屋根から落下したものとみて、同事務所が捜している。
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城に四つある入り口のうち、南の須戸口門につながる重要文化財の長塀(約242メートル)が長さ約100メートルにわたって倒壊。須戸口門近くの複数の櫓(やぐら)の壁がはがれたり、ひび割れが入ったりしているという。同じく重要文化財の宇土櫓は壁のしっくいの一部がはがれていることが確認された。
北西側にある頰当(ほほあて)御門の正面と右側の石垣が崩れ、城内に入る通路をふさいでいる。石垣の崩壊を計6カ所で確認しているという。このほかにも石垣の落石が城内の複数箇所で確認された。同事務所は「これまでも地震の際に被害は出ているが、ここまでの大きな被害はなかった」と話している。