地震で脱線した九州新幹線=15日午前8時44分、熊本市、本社機から、西畑志朗撮影
JR九州によると、九州新幹線は地震発生時に熊本総合車両所(熊本市)に向かっていた回送中の6両編成の新幹線が熊本駅から1・3キロ南の地点で非常停止し、脱線。熊本県内を走る特急有明の博多―長洲間とともに15日は終日運休する。午前11時現在、鹿児島線の荒尾―八代間、豊肥線の熊本―宮地間などでも始発から運転を見合わせているという。
熊本で震度7 これまでの経過を時系列で
特集:熊本地震
西日本高速道路九州支社によると、九州道の益城熊本空港IC―御船ICで道路ののり面が幅30メートルにわたって崩落し、路面が陥没。トラックが陥没箇所に落ちたが、運転手にけがはなかったという。午前11時現在、九州道の南関IC―えびのIC、南九州道の八代JCT―日奈久IC、九州中央道の嘉島JCT―益城料金所が通行止め。
益城町にある熊本空港では、滑走路に影響は出なかったものの、15日午前中の4便が欠航。一方、多数の交通機関が影響を受けているため、日本航空グループは15日、鹿児島―福岡で臨時便を2往復4便運航する。
九州電力によると午前9時現在、熊本県内の益城町や嘉島町、熊本市南区などで約1万1400戸が停電。川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)など稼働中の発電所に異常は確認されていないという。
西部ガスによると午前9時現在、熊本市南区で1123戸へのガスの供給が止まっている。