名古屋市の河村たかし市長は13日の記者会見で、名古屋城天守閣の木造復元に向けた補正予算案の成立に「命がけ、不退転の決意で臨む」と発言した。ただ、14日に開会する6月定例市議会で否決された場合の身の処し方については明言しなかった。
名古屋城復元、最大504億円 市長「理にかなう値段」
名古屋城復元、市長案支持は2割 木造化自体の支持6割
河村氏は、木造天守の2020年7月完成を目指し、基本設計費など約10億円の特別会計を新設する予算案を14日に市議会に出す。成立すれば現天守の解体が始まるため、事業の成否にかかわる予算案だ。
河村氏は「郷土愛のシンボルを本物の木造にしたい」と語り、6月議会に「命がけ、不退転の決意で臨む」と繰り返し述べた。
市議会には慎重論が根強い。否決された場合は辞職も覚悟した決意か、と問われた河村氏は「申し上げられない」と回答。会見後も「名古屋の皆さんの深い郷土愛を考え、相当な決意を持ってやる」とだけ述べた。