兵庫県尼崎市の地方競馬場「園田競馬場」で競走馬を世話する立場にありながら馬券を購入したとして、尼崎東署は15日、同市田能2丁目、厩務(きゅうむ)員小原正伸容疑者(50)を競馬法違反容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。競馬法は不正防止のため地方競馬の騎手や調教師、厩務員に対し、全国の地方競馬の馬券購入を禁じている。
署によると、小原容疑者は昨年12月、園田競馬場内の厩舎に雇われた厩務員であるにもかかわらず、インターネットを通じて3回、計約5万8千円の馬券を買った疑いがある。購入馬券の中に園田競馬場でのレースも含まれていたという。
小原容疑者が利益を得たかどうかについて、署は明らかにしていない。
競馬場を運営する兵庫県競馬組合の米沢康隆・副管理者は記者会見を開き、「地方競馬ファンや関係者の信頼を裏切り、大変遺憾」と陳謝した。