ドローンで撮影した阿蘇大橋周辺=国土地理院提供
国土地理院は17日、熊本地震の被災地を小型無人飛行機(ドローン)で撮影した動画を公開した。被害状況の把握など災害対応に役立ててもらうことを目的としている。
阿蘇大橋が崩落 地元男性「橋がなくなっている」
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公開した動画は、熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋周辺の土砂崩れ現場や、地震によって地表に現れた南阿蘇村と同県益城町の断層の映像。いずれも16日に撮影した。
崩落した阿蘇大橋周辺の画像は、国道57号がJR豊肥線と並行して走り、阿蘇大橋のある国道325号が交わっている場所。山の上部から土砂が崩れ落ちて山肌がえぐられた様子や、土砂に押し流された鉄道のレールが大きく曲がって、一部が枕木とともに道路に残っている様子が確認できる。崩れた土砂の付近に残されている自動車も映っている。
益城町で断層を撮影した動画では、農地や川、道路を横切るようにできた亀裂が延びている様子がわかる。道路にできた段差の上を自動車がゆっくりと通過する様子も映っている。
動画は国土地理院のウェブサイトで公開している。(黒沢大陸)