ルネサスエレクトロニクスの社長に就く呉文精氏
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは15日、モーター大手の日本電産副社長などを務めた呉文精氏(59)が、社長兼最高経営責任者(CEO)に就く人事を発表した。6月の株主総会日付。鶴丸哲哉社長兼CEOは代表権をもつ会長となる。
呉氏は日本興業銀行(現みずほ銀行)出身。自動車部品大手カルソニックカンセイの社長を経て2013年に日本電産に入社。永守重信会長兼社長の後継候補の一人とみられていたが、昨年9月に辞任していた。
ルネサスは自動車向けの半導体が強みで、自動車産業をよく知る呉氏を起用することで収益拡大をめざす。ルネサスの人事をめぐっては、昨年12月に遠藤隆雄会長兼CEOが就任半年で辞任。鶴丸社長がCEOに就き、経営体制の立て直しを検討していた。