国務院共同対策メカニズムは4月9日午後に記者会見を開き、新型コロナウイルスによる肺炎の影響に対処し、自動車消費を拡大するための取り組みを説明した。
統計によると、中国の年間自動車生産量・販売量はかつては100万台にも満たなかったが、持続的に成長を続けた結果、ここ数年は2800万台前後に達し、数年連続で世界1位となっている。
現在、中国の自動車保有台数は2億6千万台で、人口1千人あたりの保有台数は以前の10台以下から現在の180台以上に急増し、世界の平均水準に達した。しかし商務部(省)市場運営・消費促進司の王斌副司長は、「中国は人口の基数が大きく、発展のポテンシャルが十分にあり、人口1千人あたりの保有台数はやっと世界平均レベルを超えたばかりで、先進国との開きはまだ非常に大きい」と指摘した。
王氏は、「ここ数年、中国の自動車消費には主に次の4つの特徴がみられた。規模が拡大を続け、生産量と販売量が11年連続で世界首位になり、20年末には保有台数が米国を超える見込みであること。構造調整が加速し、農村世帯の保有台数が15.5%増加し、5年連続で都市部の増加水準を明らかに上回ったこと。レベルが徐々に向上し、中・高級乗用車の市場シェアが拡大を続け、SUV(スポーツ用多目的車)の販売量が占める割合が43.7%に達し、前年を1.5ポイント上回ったこと。グリーン発展のトレンドが顕在化し、新エネルギー車の販売量が120万台を超え、世界の販売量の50%以上を占めたことだ」と述べた。
国家発展改革委員会産業発展司の蔡栄華副司長は、「発展のプロセスから考えて、目下の中国自動車産業は急速発展の時期をすでに通り過ぎ、数の拡大から質の向上へとモデル転換する時期に入った。だが、自動車産業の長期的に安定して好調さを維持するという発展情勢には変わりがなく、未来の市場には引き続き非常に大きな可能性がある。最近の新型コロナウイルスによる肺炎が短期的に自動車産業に大きな打撃と下ぶれ圧力をもたらしたが、この状況は一時的なものだ。調整と最適化が行われた後、中国の自動車産業は徐々に回復し、長期にわたり安定を維持するだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月10日