被災者支援のため、募金を呼び掛けるロッテの伊東監督=時事
プロ野球のロッテ―ソフトバンク戦は雨天中止となったが、熊本県出身のロッテ・伊東監督を先頭に両チームの選手が球場の入り口に立ち、熊本地震の被災者への募金活動を3日連続で行った。
第1戦の19日には募金したファンと握手を交わしながら涙を流した伊東監督。3日間の活動を振り返り、「みっともない姿も見せてしまいましたが、たくさんの募金をいただき、私も勇気をもらった」と話した。5月には福岡でソフトバンク戦があり、「その時にぜひ行きたい」と熊本入りを熱望。「これからが大変になる。個人的にできることをしていきたい」と語った。
プロ入り前に熊本の社会人野球チーム「熊本ゴールデンラークス」に所属していたロッテの香月良仁投手は、「知人が苦しんでいる姿が頭に浮かぶ」と沈痛な表情。社会人時代はチームを運営するスーパーチェーン「鮮ど市場」(熊本市)の総菜売り場で勤務しながら野球を続けた。「会社も被害を受けているが、被災者の皆さんを支える立場でもある。僕は野球を頑張って、少しでも元気を出してもらうしかない」と話した。
■ナバーロを1軍登録へ
2月に銃刀法違反容疑で逮捕(不起訴)され、開幕から4週間の出場停止となっていたナバーロ内野手が23日のオリックス戦(QVC)から1軍登録されることになった。伊東監督は21日、「打順は5番か6番。期待の大砲なので、チームをいい方向に持って行ってほしい」と話した。