サッカーのイングランド1部レスターは24日、ホームでスウォンジーに4―0で大勝し、初優勝に前進した。レスターは勝ち点76に伸ばして首位を守り、残り3試合で勝ち点5を獲得すれば、自力での優勝が決まる。レスターの日本代表FW岡崎は15試合連続で先発出場。後半23分に惜しいシュートを放ったが得点はなく、後半28分に交代した。
■エースの代役が存在感
チームトップ22得点のFWバーディーが出場停止。初優勝を狙うレスターは今季初めてエース不在で臨むピンチだった。
代役となったのは、FWウジョア。昨季11得点でチーム得点王だったが、バーディーや岡崎にポジションを奪われ、今季は途中出場ばかり。脇役を余儀なくされたストライカーが2得点と存在感を見せた。
スピードのバーディーとはタイプが違い、身長190センチの高さが持ち味。1点リードした前半30分、その高さが生きた。CKからヘディングシュートを決めて貴重な追加点。後半15分には逆襲からのチャンスで、ゴール前で倒れ込みながらだめ押しゴール。チームの勝利を決定づけた。
ラニエリ監督は「ウジョアは素晴らしかった。バーディー不在でどうなるかと注目される中、違うやり方で勝利をもぎとった」と笑顔を見せた。
ウジョアの得点は岡崎を上回る今季6点目。岡崎も「(こういう試合で)ゴールを取れないのは自分の未熟さ。(ウジョアのゴールを)うれしく思う」と感心するばかりだった。(レスター=河野正樹)
■今季最優秀選手にマレズ
イングランドのプロ選手協会(PFA)は24日、今季の最優秀選手にレスターMFリヤド・マレズを選んだと発表した。アルジェリア代表のマレズは17得点を決め、首位レスターの主力として活躍している。レスターでは史上初の受賞。(レスター)