■茂木敏充・自民党選挙対策委員長
夏の参院選の前哨戦となる全国注目の(衆院)北海道5区補選で、和田義明候補が勝利を飾ることができた。参院選の対立構図、「自公対民共」という1対1の戦いを制することができた。この意義は大きい。今回の勝利、勢いを参院選につなげていきたい。
今回の選挙の勝因だが、地元の組織や自民党本部、推薦いただいた公明党や新党大地がしっかりと連携し、総力をあげて最後の一票まで掘り起こすことができた。一方、野党側は、野党統一候補という形をとったために、なかなか相手側の候補も所属をはっきりできなかった。民進党、共産党も裏にまわるといった形の支援で、本来、革新が強い地盤だが、十分に支持を広げることができなかったのではないか。野党は安保反対、福祉、いわばシングルイシューといった形で、支持の広がりに欠いたのではないか。
統一候補ということになると票の面でのプラスは出てくるが、一方で政策面では、安保反対・(安保関連法)廃案を除くと、消費税の問題やその他の政策についても民進党や共産党は一致できない。統一的な訴えかけというのは今回もしにくかったのではないか。(和田氏の当選確実にあたって記者団に)