三菱自動車の燃費偽装問題を受けて、従業員の賃金への影響が出始めている。軽自動車の生産を停止している水島製作所(岡山県倉敷市)の従業員のうち約1300人が自宅待機となっており、賃金を削減する方針だ。会社側は労働組合と賃金の一部の補償などについて交渉する。
三菱自動車の燃費偽装問題
岡山県を中心に、下請けの部品メーカーの経営や雇用にも影響が出ている。三菱自は各社に聞き取りして、補償を検討する。
三菱自は問題の発覚を受け、4月20日から水島製作所の軽の生産ラインを止めた。「eKワゴン」など対象車種の生産停止は長期間に及ぶ可能性が高い。このため主力工場の水島製作所の従業員約3600人のうち、軽の生産を担当する約1300人が自宅待機中だ。待機中は手当を支給する形で、賃金の一部を補償する方向で労組と協議している。