2Aで2回を無失点に抑えたダルビッシュ=AP
大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が1日、傘下2Aフリスコの一員としてコーパスクリスティ戦に先発登板し、昨年3月に右ひじ靱帯(じんたい)の修復手術を受けた後、初めての試合に臨んだ。2回で打者8人に対して32球を投げて無安打無失点、2奪三振、1四球の内容だった。
球場の表示で最速97マイル(約156キロ)を計測し、「真っすぐがすごく良かった」と振り返った。ツーシームやカットボール、スライダー、カーブも投げ、「まずは試合で2イニングを投げられた」。手術を受ける前のオープン戦以来、1年2カ月ぶりの実戦を無事にこなした収穫を語った。
所々制球がばらついたが、相手はマイナー2Aの打者。久々の試合とはいえ格の違いは歴然だった。全体的に速球で押し込み、一回は左打者から低めの鋭いスライダーで空振り三振、二回も左打者から外角スライダーで見逃し三振を奪った。
今春のキャンプから打者相手の投球練習などを段階的にこなしてきた。この日は詰め掛けた多くの観客から大声援をもらい、「1年いなかったのに、忘れないでくれていて、感謝です」と感慨深げに語った。(時事)