車が歩道に突っ込んだ事故現場=3日午後0時18分、神戸市中央区、水野義則撮影
3日午前11時5分ごろ、神戸市中央区布引町4丁目のJR三ノ宮駅前で乗用車が暴走し、歩行者が相次いではねられた。兵庫県警によると、歩行者のうち男性(51)と妻(44)、中学3年生の次女(14)の3人が重傷、別の夫婦が軽傷を負った。車に乗っていた2人もけがをし、県警は運転していた無職沢井国一容疑者(63)=同区港島中町6丁目=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。
神戸・三ノ宮駅前で車暴走、5人重軽傷 運転の男を逮捕
当時の状況について沢井容疑者は県警の調べに「よく覚えていない」と供述。同乗していたのは沢井容疑者の息子(22)といい、県警は車が暴走した経緯を捜査している。
車が暴走を始めたのは三ノ宮駅北側にある一方通行のロータリーの出口付近。右へ緩やかに曲がらなければならない所で速度が落ちず、そのまま道路脇にある歩道へ突っ込んだ。歩道で複数の人をはねたあと、JR新神戸駅につながる県道(通称・フラワーロード)の交差点を突っ切って約50メートル暴走。ロータリーの反対側の歩道に置かれているモニュメントの台座にぶつかって止まった。