ラオスのトンルン首相(右)を表敬訪問した岸田文雄外相=ビエンチャンの首相府、武田肇撮影
ラオスを訪問中の岸田文雄外相は5日、首都ビエンチャンでトンルン首相を表敬訪問した。日本は26、27日に行う主要7カ国(G7)首脳会議の拡大会合に同首相を招待しており、岸田氏は「東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国として積極的かつ率直に発言いただきたい」と要請。トンルン氏は「参加を楽しみにしている」と応じた。
トンルン氏はASEANの議長国として、9月の首脳会議などでまとめ役を担う。4月に首相に選出された同氏との関係を強めることで、ASEANの関連会合で文書を作成する際、中国が進出を強める南シナ海問題などについて、日本の考えを反映させてもらいたい考えだ。ただ、日本側の説明によると、今回の表敬では南シナ海問題について「時間がなく一致点はなかった」という。(ビエンチャン=武田肇)