骨髄提供までの主な流れ
白血病の患者らに骨髄をあっせんする「日本骨髄バンク」が、提供者(ドナー)側の意思を確認する手続きの簡略化を検討している。家族の同意を省略できる案に加え、第三者の立ち会いは不要との意見も出ている。ドナーの権利が弱められると懸念する声もある。
骨髄バンクによると、現行ではドナーに選ばれると、骨髄採取に向けた健康診断の前に、本人と家族がバンク側のコーディネーターらと面談、骨髄提供の同意書にそれぞれ署名する。担当以外のコーディネーターや医師、弁護士らのいずれか1人が立会人として参加し、ドナー側が十分な説明を受けて自発的に同意したかを確認している。
バンクが検討している案には、家族の署名を必須としないことと、同意書の作成時期を健康診断の前ではなく、健康診断と同時にすることがある。立会人の同席を見直すかどうかも議論しており、是非を諮った倫理委員会は必須としないことで意見がまとまった。