父娘バンド「BRINKY」。左からベース担当の父・健二さん、ドラム担当の長女・里咲さん、ギター&ボーカル担当の次女・里菜さん(BRINKY提供)
父娘で結成された大分市のロックバンドがひそかに人気を集めている。ファンから「耳に残る」といわれる25のオリジナル曲のテーマは、時事ネタから好きな食べ物まで様々。16日には、通算110回目となるライブがある。
バンド名は「BRINKY(ブリンキー)」。ギター&ボーカルの次女・河野里菜(りな)さん(19)、ドラムスの長女・里咲(りさ)さん(22)、ベースの父・健二さん(50)に、マネジャーとして母・真希さん(44)が加わる。2011年4月に大分市内の河野家で結成した。
曲の作り方は家族それぞれだ。今年7月の新曲「ダイモンダイ」は、健二さんが作った。高崎山自然動物園の赤ちゃんザルが英王女と同じシャーロットと名付けられた15年の騒動が題材。「お山の職員大あわて/大使館に電話した」と混乱ぶりを歌う。STAP細胞や原発を取り上げたこともある。
エイトビートのリズムに乗せてシャコを連呼する「シャコナ☆ベイベー」は里菜さん作。大好きなシャコをおなかいっぱい食べていた最中に突然、曲のイメージが浮かんだ。大好きなパンについての曲も多い。
里咲さんが中学3年の時、文化祭でバンドをやることになったのがそもそもの始まりだった。「昔はベースを弾いていた」と公言し、いまも部屋の隅にベースを立てかけている健二さんに、里咲さんが「ベース担当に弾き方を教えてほしい」と頼んだ。
健二さんは慌てた。じつは20…