知人男性への融資を装い300万円をだまし取ったとして、宮崎県警は13日、熊本県信用組合北方支店(宮崎県延岡市)の元支店長、工藤功嗣容疑者(41)=宮崎県高千穂町押方=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。信用組合は同日、工藤容疑者が計約1億1400万円を着服したと発表した。
宮崎県警捜査2課によると、工藤容疑者は昨年4月3日、北方支店の職員に対し、顧客の知人男性に融資すると偽り、事前に無断で開設していたこの男性名義の預金口座に300万円を入金させて、だまし取った疑いがある。
信用組合によると、工藤容疑者は2014年9月~今年2月にも同様の手口を繰り返し、着服した金をギャンブルやローン返済に充てたと認めている。信用組合は2月26日付で工藤容疑者を懲戒解雇したという。島田万里理事長は「内部管理態勢の強化を図り、健全な業務運営に努めたい」とコメントした。